【ゴールデンウィーク特別放出品】【コレクター放出品】【博物館級】ドイツ ヴェルゼンドルフ地域産 蛍石/フローライト“Muspelheim” 鉱物

ゴールデンウィーク直前に品質の優れた鉱物を揃え、ゴールデンウイーク特別放出品を出品させて頂きます。サイズ：約98x75x42mm重量：約363グラム産地：Wolsendorf fluorite mining district Upper Palatinate Bavaria Germany.15世紀以前から採掘され、1987年にすべての鉱山は閉山したドイツの古典蛍産地であるヴェルゼンドルフ地域からの博物館級蛍石群晶標本、酸化鉄に均一にコーティングされた複雑な幾何学的群晶は灼熱の気流を纏い、ケルマン神話に登場する火の国、ムスペルヘイムに名付け、ヴェルゼンドルフのすべての鉱山が閉山して半世紀経た現代では貴重で迫力的な火の古典蛍です。10センチに近く、重量360グラムを超えた標本は大きな六面体蛍石群晶に覆い尽くされ、古い標本ですが注目すべきほぼすべての群晶は無傷な状態に保存されています。3センチ級群晶の表面に晶出したキューブ状の立方体が積み重ね、ご覧の通り一面に広がる立体感の強い幾何学模様は見事と言わざるを得ないほどに発達し、重厚な鉱業の歴史を持つゲルマニアの地ならではの雰囲気が漂っています。内部は透明な蛍群晶の表面は酸化鉄によって覆われ、滑らかな油脂光沢を帯びる均一なコーティング質感を持つ標本に蛍の艶やかな結晶面が数か所露出し、UVライトで強く蛍光します。最も特筆すべきことは鉱業と金属精錬の歴史において緊密に結び付かれている二種類の鉱物、鉄と蛍の共演だけでなく、標本は光源を与えるとその迫力的な産状は真価を存分に発揮します。結晶の高透明度で光は妨げられずに標本の内部に広がり、複雑な幾何学模様の隙間から湧き上がる溶岩のような灼熱の気流が感じられる光を放ちます。ケルマン神話に登場する炎の巨人たちが闊歩する火の国、ムスペルヘイムの大地そのものような完成された世界観が漂い、オランダ在住のコレクター友人から引き継いだ並外れる個体、ヴェルゼンドルフのすべての鉱山が閉山して半世紀経た現代では貴重で迫力的な火の古典蛍です。大型専用展示台が付属致します。重厚な鉱工業の歴史を持つドイツのバイエルン州は欧州の中でも古い起源を遡ることができ、紀元前3世紀からケルト人によってこの地域に最初に要塞を設置し、帝政ローマの属州時代と部族公国を経て、19世紀初頭にナポレオンと同盟して神聖ローマ帝国から離脱し、初代国王であるマクシミリアン・ヨーゼフ1世治下の王国時代が始まり、100年以上にわたり立憲君主制によって統治されてきました。中世から近代にかけ、ドイツはゲルマンの古い部族によってフランケン大公領、ザクセン大公領、バイエルン大公領、シュヴァーベン大公領およびロートリンゲン大公領の5つの部族公国によって分割され、合併と割譲が繰り返す戦乱の時代に兵器の鋳造を目的の鉱業が大きく進展し、15世紀ごろにライン川流域のジーゲルランド地方で高温還元された溶融状態の鉄を炉外に流出させ、連続して鉄を得る高炉製鉄法が発明され、型を利用する効率の高い鉄の鋳造法はたちまちヨーロッパ全土に伝播しました。バイエルン北部のフィヒテルベルクは鉄鉱の発見と豊富な森林資源によって選帝侯直轄の鋳造所が設置され、弾丸や防具用板及び大砲などの兵器を生産し、バイエルンの鉱業の中心地としてつるはしを自治体の紋章に刻まれています。鉄の精錬を語る上で欠かせないのは蛍石の存在で、フッ素は溶かした金属の流動性を高め、また溶融状態に至る融点を下げることでエネルギー効率も高めることができるので古くから利用され、フローライトはラテン語で「流れる」を語源に命名された金属精錬に深く関わる鉱物でもあります。以前には採掘対象にならなかった蛍石は高炉製鉄法の発明と共に各地で活発に採掘し始め、ドイツやフランス、イギリスなどヨーロッパ諸国の蛍石古典産地の歴史はそこから始まりました。フィヒテルベルクの少し南部に位置するヴェルゼンドルフ地域は15世紀以来の伝統的な銀鉱地域で、フッ素鉱脈は以前から知られていましたが、過去には重要な役割を果たしませんでした。前述の流れでヴェルゼンドルフ地域は17世紀の初頭から蛍石を各地の精錬所に供給し、全盛期の1900年に7456トンの生産量を達成し、バーデン＝ヴェルテンベルグ州の黒い森、ザクセン州のエルツ山地と並びドイツの代表的な蛍石産地として知られたが、鉱脈の枯渇で最後の鉱山は1987に閉山し、500年に近い産地の歴史に幕を下ろしました。ヴェルゼンドルフ地域の鉱脈は北西から南東走向の花崗岩体ホストの蛍石と重晶石鉱脈がメインで(画像10)、非常に濃い蜂蜜色や漆黒の蛍石、またエッチングされた偏三角面体や赤鉄鉱など鉄の酸化物に覆われる特殊産状など豊富な産状が確認できます。ちなみにドイツの産地によくある地名についてですが、Dorfドルフ=村、Bachバッハ=小川、Steinシュタイン=岩、Bergベルク=山、Stadtシュタット=街、Heimハイム=家、waldeヴァルデ=森など、個人的にその分かりやすいルールと発音が好きです。話は長くなりますが、こちらの標本はドイツの古典蛍産地であるヴェルゼンドルフ地域からの博物館級蛍石群晶標本、酸化鉄に均一にコーティングされた複雑な幾何学的群晶は灼熱の気流を纏い、ケルマン神話に登場する火の国、ムスペルヘイムに名付け、ヴェルゼンドルフのすべての鉱山が閉山して半世紀経た現代では貴重で迫力的な火の古典蛍です。10センチに近く、重量360グラムを超えた標本は大きな六面体蛍石群晶に覆い尽くされ、古い標本ですが注目すべきほぼすべての群晶は無傷な状態に保存されています。3センチ級群晶の表面に晶出したキューブ状の立方体が積み重ね(画像1)、ご覧の通り一面に広がる立体感の強い幾何学模様は見事と言わざるを得ないほどに発達し、重厚な鉱業の歴史を持つゲルマニアの地ならではの雰囲気が漂っています。内部は透明な蛍群晶の表面は酸化鉄によって覆われ、滑らかな油脂光沢(画像346)を帯びる均一なコーティング質感を持つ標本に蛍の艶やかな結晶面が数か所露出し、UVライトで強く蛍光します(画像9)。最も特筆すべきことは鉱業と金属精錬の歴史において緊密に結び付かれている二種類の鉱物、鉄と蛍の共演だけでなく、標本は光源を与えるとその迫力的な産状は真価を存分に発揮します。結晶の高透明度で光は妨げられずに標本の内部に広がり、複雑な幾何学模様の隙間から湧き上がる溶岩のような灼熱の気流(画像7)が感じられる光を放ちます(画像258)。ケルマン神話に登場する炎の巨人たちが闊歩する火の国、ムスペルヘイムの大地そのものような完成された世界観が漂い、オランダ在住のコレクター友人から引き継いだ並外れる個体、ヴェルゼンドルフのすべての鉱山が閉山して半世紀経た現代では貴重で迫力的な火の古典蛍です。大型専用展示台が付属致します。この度、コレクション整理のため出品いたします、この機会を是非お見逃しなく。注意事項※写真は白熱灯/スポットライト/UVライト環境で撮影しております。※天然石のため、多少のヒビや欠け等のダメージがあります。※お使いのモニターにより写真と実物で色が異なる場合がございます。※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。※台座やミネラルタックは付属しません。不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。...

この商品説明の続きを見る